ここ数ヶ月、ペギーダという妙な名前の運動がドイツで話題を集めています。「西洋のイスラム化に反対する愛国的ヨーロッパ人(Patriotische Europäer gegen die Islamisierung des Abendlandes)」の略で、毎週月曜日に2万人近くの参加者を集めるドレスデンのものが一番有名です。1月5日にはケルンでもデモが行われましたが、これに合わせてケルンの大聖堂が照明をシャットダウン。これに共鳴した周辺の教会や役所、博物館やホテルも照明を落とし、自分たちの街をペギーダの舞台に利用させないという意思表示をしました。
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華やぐベルリンの街
アドベント(イエス・キリストの降誕を待ち望むクリスマス前の約4週間、待降節)と呼ばれるクリスマスまでのこの時期、ドイツの街は、クリスマスイルミネーションで輝き、クリスマスマーケットが賑わいます。1年で一番暗いこの季節に街が華やぐのは良いのですが、やはり気になります……これっていったい、どのくらい電力がかかっているのでしょう?
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村上春樹さん作品が並ぶ棚
ベルリンの本屋さんで
毎年ノーベル文学賞候補として名前が挙がる村上春樹さんは、ドイツでも大人気作家の1人です。私の周りにも、『ノルウェーの森』や『1Q84』を読んだという人はけっこういます。今年の秋にも、ノーベル賞受賞こそなりませんでしたが、ドイツの日刊紙「ヴェルト(Die Welt)」による「ヴェルト文学賞」に選ばれて、ベルリンでの表彰式でスピーチを行ったことは、日本の各メディアが取り上げました。実はそれに先立って、同紙の日曜版(11月2日)で稀なインタビューが掲載されていました。 続きを読む»