減らない世界の石炭需要
地球温暖化の最大の原因とされる二酸化炭素は、石炭を燃焼して電力や熱を生産する際に最も多く排出される。二酸化炭素の排出量を世界的に削減しようとする努力は、毎年開催される国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP)などにも見られるが、その一方で、世界の石炭の需要はなかなか減らない。パリにある国際エネルギー機関(IEA)が発表した報告書によると、石炭の需要は2022年まで、量的に変わらないという。 続きを読む»
地球温暖化の最大の原因とされる二酸化炭素は、石炭を燃焼して電力や熱を生産する際に最も多く排出される。二酸化炭素の排出量を世界的に削減しようとする努力は、毎年開催される国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP)などにも見られるが、その一方で、世界の石炭の需要はなかなか減らない。パリにある国際エネルギー機関(IEA)が発表した報告書によると、石炭の需要は2022年まで、量的に変わらないという。 続きを読む»
「気候変動の危険を最小限に抑えるために、人類は1日も早く二酸化炭素の排出量を減らさなければならない。二酸化炭素をこれからも制限なしに排出するなら、我々は後日、二酸化炭素の排出量を急激に減らさなければならなくなる」と警鐘を鳴らすのは2017年のブループラネット賞の受賞者、ポツダム気候影響研究所(PIK、 Potsdam-Institut für Kilimafolgenforschung)のシェルンフーバー所長だ。毎年ベルリン自由大学で行われる恒例の「ダーレムのアインシュタイン・レクチャー」で話した。 続きを読む»
日本の著名なビオラ独奏者であり愛弟子も大勢いる今井信子によると、ベルリンは今「世界中の音楽家が最も好んで演奏したい町、音楽学生が最も好んで学びたい町」だそうだ。そのベルリンでこの12月、7年間の修復期間を終えた「州立(国立)オペラ」が再開した。一年の終わりに、ベルリンの文化的話題をお届けする。
ベルリンの「州立オペラ」。©Marcus Ebene
世界各地で電気自動車(電気乗用車)が普及したら、世界の二酸化炭素排出量は軽減するだろうか。パリにある国際エネルギー機関(IEA)がこの度発表した今年度の報告書によると、電気自動車が大幅に普及しても世界の石油消費は当分減らず、電気自動車のおかげで減るだろうと予測される二酸化炭素の排出量は、2040年の時点でも僅か1%にしかならない。いくつかの新聞や雑誌が報道してしている。 続きを読む»
ドイツで9月24日に実施された総選挙の結果を受けて、3週間前から新しい連立政権樹立の可能性を探る政党間の話し合いが始まっているが、進展がなかなか見られない。この話し合いに参加しているのはメルケル首相の率いるキリスト教民主同盟、姉妹党のキリスト教社会同盟、それに自由民主党と緑の党の4党だ。党の方針に元々大きな差のあるこれら4党が一致するのは、始めから非常に難しいとされ、各党にどこまで妥協の準備があるかが注目される。連立の話し合いが失敗した場合の総選挙のやり直しも語られるなか、メルケル首相は「11月16日までに前段階の話し合いを終えて、その後本格的な連立交渉に入りたい」と話す。クリスマスまでに新政府が誕生することが一般的に望まれている。
旧東西ドイツが統一したのは1990年10月3日で、今年の10月3日でそれから27の年月が過ぎた。統一当時、第二次世界大戦以来45年間にわたって、別々の異なった道を辿ってきたために生じた両ドイツ間の差は、一世代も経てば無くなるだろうと言われた。ところが、この9月24日に行われた総選挙の結果は、東西ドイツ地域に大きな差があり、東西はむしろ真っ二つに別れていることを明らかにした。この事実は、ポピュリズム政党が第三党になったことと並んで、大勢の国民にショックを与えた。ドイツは二つに割れたままの国なのだろうか。 続きを読む»