Author Archives: 永井 潤子

メルケル首相のお膝元で、右翼ポピュリズム政党の躍進

旧東ドイツ最北部のメクレンブルク・フォアポンメルン州は、たくさんの湖がある美しい自然に恵まれた地方だが、ドイツ東部の5州の中では最も人口が少なく、農業と観光業以外に見るべき産業もあまりない。この小さなメクレンブルク・フォアポンメルン州で9月4日に行われた州選挙が、ドイツ全土の注目を集めた。 続きを読む»

ブレグジットは、エネルギー政策上イギリスの自殺行為?

イギリスのEU 離脱が、同国の原発新設計画に影を投げかけている。キャメロン前首相が力を入れてきたイギリス南西部、サマセット州のヒンクリーポイント原発に原子炉2基を新設する計画(ヒンクリーポントC計画)を、メイ新政権が再検討する姿勢を示したためだ。 続きを読む»

イギリスのEU離脱に思う

Brexit(イギリスのEU離脱)を巡る国民投票で、離脱派が多数を占めるという「まさかの結果」に、私も大きな衝撃を受けた。大方の人たちと同じように、イギリス人のEUに対する不満がどんなに大きくても、EU 離脱によるマイナス面を考えれば、少数差で残留派が勝つものと予想していたからである。国民投票を実施することで、国内の離脱派の怒りや不満のガス抜きをし、同時にEUに対しては離脱をチラつかせることでEU内でのイギリスの地位を有利にしようとしたキャメロン首相の目論見は、完全に失敗したことになる。 続きを読む»

ドイツのヘンドリックス連邦環境相、エネルギー転換について日本に助言

ドイツのヘンドリックス連邦環境・自然保護・建設・原子炉安全相(社会民主党)は、先ごろ開かれた伊勢・志摩サミット(G7)に際し、まず富山で開かれた7カ国とEUの環境相会議に出席した後、ドイツの閣僚としては初めて福島第一原発の事故現場を訪れ、その復旧状況を視察した。東京・日比谷の日本記者クラブでの会見で、同環境相は「制御の難しい原子力エネルギーに代わる良い選択肢は、再生可能エネルギーだが、日本は、再生可能エネルギーへの転換で、ドイツより自然条件に恵まれている」などと、エネルギー転換を促す発言をした。 続きを読む»