水力発電が日本を救う、ダム専門家の主張
去年10月、日本に一時帰国していた私は渓谷の紅葉を楽しむツアーに参加し、たまたま長野県大町市にある東京電力管轄下の高瀬ダムに行った。高瀬ダムは巨大な天然の石を積み上げた高さ176メートルのロックフィルダムで、富山県の黒部ダムにつぐ日本で2番目に大きいダムである。私はそこで大規模揚水発電が行われてきたことを知り、日本の水力発電に関心を持った。最近『水力発電が、日本を救う』というダム専門家の本を読んで、「目から鱗が落ちる」感じを味わった。
去年10月、日本に一時帰国していた私は渓谷の紅葉を楽しむツアーに参加し、たまたま長野県大町市にある東京電力管轄下の高瀬ダムに行った。高瀬ダムは巨大な天然の石を積み上げた高さ176メートルのロックフィルダムで、富山県の黒部ダムにつぐ日本で2番目に大きいダムである。私はそこで大規模揚水発電が行われてきたことを知り、日本の水力発電に関心を持った。最近『水力発電が、日本を救う』というダム専門家の本を読んで、「目から鱗が落ちる」感じを味わった。
2月9日から19日まで開かれた第67回ベルリン国際映画祭は、ハンガリーの女性監督イルディゴ・エンエディ監督の映画「On Body and Soul」を金熊賞に選んで閉幕した。食肉処理場で働く男女の夢を中心にしたラブロマンスというユニークな設定と森の中の鹿のオスとメスの美しい映像が繰り返し現れるこの映画の金熊賞受賞は、政治的、社会的なテーマが中心と思われているベルリン映画祭としては異例の決定だと受け取った人が多かったようだ。しかし、映画祭の2日目に上映されたこの映画は、小品ながら素晴らしい映画として、私の印象に残っていた。今回は、トランプ政権誕生直後に開かれたベルリン映画祭の間、20本ほどの映画を見た私自身の個人的で独断的な感想をお伝えすることにする。
原子力政策とエネルギー問題の世界的に著名なコンサルタントで、1997年に日本の故高木仁三郎氏(注: 物理学者、「原子力資料情報室」設立者)とともに「もう一つのノーベル賞」といわれるライト・ライブリフッド賞を受賞したマイケル・シュナイダー氏が、このほどドイツの新聞とのインタビューで、「我々は今、エネルギー革命の真っ只中」という見解を発表した。 続きを読む»
ヨーロッパ各国で重要な選挙が行われる今年2017年は、EUの将来を決定する分水嶺になると見られている。イギリスのEU 離脱決定に続き、アメリカのトランプ政権誕生で、ヨーロッパ各国の右翼ポピュリズム政党が勢力を伸ばすなか、ドイツでは、これまでヨーロッパ議会の議長を勤めたマルティン・シュルツ氏が社会民主党(SPD)の連邦首相候補に決定した。以来、社会民主党の支持率が上がり、入党希望者が続出するという新たな現象が生まれている。 続きを読む»
昨年12月19日、ベルリンのクリスマス市に盗んだトラックで突っ込んだテロ事件の犯人が、難民を装って入国したチュニジア出身者だということが判明して以来、ドイツではそうした“危険人物“に対する対応を厳しくするべきだという声が国民の間で巻き起こり、基本的人権の尊重という観点から、それに反対する人たちや、それを行動に移すことに躊躇する政治家の間で賛否両論、激しい議論が行なわれてきた。公共放送、ドイツ第二テレビ(ZDF)がこのほど行った「ポリットバロメーター」の新年最初の世論調査によると、これまで寛容な措置に賛成してきた一般のドイツ人も、厳しい措置に賛成する人が増えたことが判明した。 続きを読む»
ドイツでは、クリスマスには連邦大統領が、大晦日の夜には連邦首相が、テレビやラジオを通じて国民に向け新年の挨拶をすることになっている。2017年を迎えるメルケル首相の挨拶には、ドイツで起こったテロ事件が大きく影を落としていたが、その一方で同首相は人間同士の思いやりや議会制民主主義に対する信頼を失わないよう国民に呼びかけた。 続きを読む»