Author Archives: あきこ

“放射能の餌食” - 原発労働者

4月25日にオーストリア・ラジオでショッキングなタイトルの番組が放送された。このサイトでもすでにおなじみのユーディット・ブランドナーさんが、チェルノブイリと日本で、それぞれ原子力発電所での仕事に携わった人たちをインタビューして作った「放射能の餌食。原子力発電所内の労働者」(Strahlenfutter. Arbeiter in Atomkraftwerken)というタイトルの約1時間の番組である。

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孤独な警告者:詩人 若松丈太郎

3月の初めウィーンを訪れ、ラジオ・ジャーナリストのユーディット・ブランドナーさんに会った。ほぼ10年ぶりの再会である。この間、彼女は福島原発事故後の日本で取材を重ね、「Japanレポート3.11」とその続編「フクシマ2013 - Japanレポート3.11」を出版している。また、オーストリア・ラジオを通じて、3.11後の日本についての興味深い番組を放送している。今回の再会の直前にも、彼女が取材した南相馬在住の詩人若松丈太郎氏についての番組が、オーストリア・ラジオで放送されることを知った。 続きを読む»

「地球上で最も安全な場所への旅」

DOKとして知られる「ライプツィヒ・ドキュメンタリー映画祭」は1955年に始まり、ベルリン国際映画祭に匹敵する長い歴史を持っている。毎年10月下旬に開催される映画祭には、世界の国々から選ばれたドキュメンタリーとアニメーション作品が上映される。2013年の同映画祭で上映され、現在ベルリンで公開中のドキュメンタリー「地球上で最も安全な場所への旅」(監督:エドガー・ハーゲン)を見た。 続きを読む»

ベルリン国際映画祭『フタバから遠く離れて第二部』 - 舩橋監督に聞く

Atushi Funahashi

舩橋淳監督

2012年のベルリン映画祭で「フタバから遠く離れて」が上映されたが、それから3年後の今年、2012年12月から2014年8月、18カ月にわたって撮影された「フタバから遠く離れて第二部」もベルリン映画祭にやって来た。前作から3年、事態はどのように進展したのか、避難を余儀なくされた人々の暮らしはどうなったのか。この映画が描き出す現実は、ベルリンの観客の心を揺さぶった。 続きを読む»

原子力エネルギーをテーマにしたドイツとフランスのテレビ映画

ドイツとフランス両国が合同で運営する公共文化テレビ局アルテ(arte)が、1月8日と9日の2日にわたって、原子力エネルギーをテーマとした劇映画を上映した。これはアルテが新たに始めた「タンデム」と呼ばれるプロジェクトで、一つのテーマについてドイツとフランスのチームがそれぞれ映画を制作するというものだ。最初のプロジェクトに選ばれたテーマは原子力エネルギー。ドイツとフランスの作品を見ると、原発に関する両国の違いが明らかではあるが、原子力エネルギーの問題をオープンに提示するというところでは一致している。 続きを読む»

核戦争防止国際医師会議ドイツ支部:「福島のこどもたちの甲状腺ガンは氷山の一角」

年末年始を日本で過ごし、できる限り朝、昼、晩のニュースや報道番組を見ることにした。12月25日、「福島での子どもの2巡目の甲状腺ガン検査で、4人の子どもにガンの疑い」というニュースが流れ、思わず目と耳がテレビ画面に吸い寄せられた。

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