Author Archives: あきこ

川内原発再稼働を伝えるドイツの報道

2015年8月11日、日本では川内原発が再稼働された。福島原発の事故後、ドイツでは福島の状況はことあるごとに報じられているだけではなく、日本のエネルギー政策についても頻繁に報道がなされてきた。川内原発再稼働のニュースも当然のことながら、新聞、テレビ、ラジオなど多くのメディアが取り上げたが、ここではドイツ公共第一放送(ARD)のテレビ報道を中心に、特に興味深い視点を持つものを拾ってみた。

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“美しかった国・日本” - ヴィム・ヴェンダースが写した福島

 

Wim Wenders _ Fukushima

ヴェンダース監督が写した福島

「パリ、テキサス」、「ベルリン・天使の詩」や「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」で、日本でも多くのファンを持つ映画監督ヴィム・ヴェンダースの生誕70周年を記念して、彼が生まれた町デュッセルドルフにある「クンストパラスト」美術館で彼の写真展が開催されていることを聞き、デュッセルドルフに滞在した折に訪ねた。 続きを読む»

持続可能性 - 逆転したギリシャと日本

 

私たちのサイトの重要なキーワードの一つが「持続可能性」である。『大辞林』によると、持続可能性とは、「生物資源(特に森林や水産資源)の長期的に維持可能な利用条件を満たすこと。広義には、自然資源消費や環境汚染が適正に管理され、経済活動や福祉の水準が長期的に維持可能なことをいう。サステイナビリティー」となっている。今回の持続可能性の話は、資源や環境やエネルギーに関することではない。年金制度の持続性についてである。 続きを読む»

ベルリンの“自転車映画館”

Tmpelhof Flughafen

「自転車映画館」会場付近にはためく反原発の旗

6月になってもずっと低い気温が続いていたベルリンも、ようやく夏らしくなってきた。とくに6月下旬から7月初めにかけては、気温が38度まで上がる日もあり、雲一つない快晴の日が続いた。残念ながら私自身はベルリンにいなかったのだが、7月1日、ベルリンのテンペルホーフ空港跡の一角で野外上映会が行われたというニュースを読んだ。 続きを読む»

環境保護に進むバチカン - “化石”に戻る日本?

先月、ドイツ南部のエルマウ城で行われた先進7カ国首脳国会議(G7サミット)に関して、その反響やドイツのメディアがどのように報道したのか、このサイトでも詳しく伝えている。とくに、温室効果ガス排出量の大幅削減、「脱炭素化」の実現という目標がG7参加国の首脳によって支持されたことは、特筆に値する。地球環境を守ろうという動きに対して、G7だけではなく、ローマからも強力な支援が世界に向けて宣言された。

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「すべてのいのち、生きらるべし」 - 原発に依存しない社会の実現

Higashi Honganji Schild4月半ばから2カ月の予定で帰国している。その期間を利用して、京都の街中をゆっくりと歩いて回ることにした。民家が立ち並ぶ街中に、静かな佇まいのお寺がたくさんあることに気づく。その一方で、“京都の顔”とも言えるような、観光客が大勢訪れるお寺も市内のあちこちにある。京都駅のすぐ近くに「真宗大谷派」の本山、東本願寺がある。現在、阿弥陀堂が修復中ということで、何となく殺風景な感じを受けたが、正門手前に掛けられた掲示板に目が止まった。 続きを読む»