脱原発でアウトバーンの疾走に終止符?
速い車と速度制限のない高速道路アウトバーンが有名なドイツ。カール・ベンツが自動車を発明して今年で丁度125年になるが、国の脱原発決定で、ひょっとするとガソリンエンジンがお払い箱になり、車の疾走に終止符が打たれるようになるかも知れない。
速い車と速度制限のない高速道路アウトバーンが有名なドイツ。カール・ベンツが自動車を発明して今年で丁度125年になるが、国の脱原発決定で、ひょっとするとガソリンエンジンがお払い箱になり、車の疾走に終止符が打たれるようになるかも知れない。
フィンランドの首都ヘルシンキにある観光名所、ウスペンスキ大聖堂はEメールで暖房されている―ドイツの経済紙ハンデスルブラット(2011年9月11日)で読みました。何のことだろう?と思ったら、こういうことでした。
福島の原発事故を契機に、3月半ばから全国に17基ある原子炉のうち8基で発電を中止したドイツは、2011年前半も電力輸出国にとどまり、心配されていた大量の電力輸入が避けられた。
世界でただ一つの「おむつ発電所」が、ドイツにある。その名も「おむつヴィリー」(Windel-Willi) というこの発電所は、南ドイツのボーデン湖に近い小さな町、人口1万3000のメッケンボイレン(Meckenbeuren)で、5年前に誕生した。高さ11メートルの特別仕様の火力発電所、ヴィリー君は、現在、年間3800トンの使用済み紙おむつを燃やして1240キロワットのエネルギーを生み出している。「このエネルギーで毎日8トンの洗濯をするクリーニング工場に熱湯を提供し、社員食堂で毎日3000食をつくり、8つの温室(延べ面積、9万6000㎡)の暖房をするなど、生み出されたエネルギーは100%利用されています」こう話すのは「おむつヴィリー」の生みの親、技師のマルコ・ナウエルツさんだ。ヴィリーは年間4200トンのおむつを燃やす能力があり、今年中には、フル稼働する見通しだという。
ホモサピエンスが二本足で歩きだし、道具を使うようになってから、人類の技術の進歩はとどまるところを知らなくなっています。技術の進歩によって、人類が原点に戻り、健康な体を使ってエネルギーを自発できる時代が到来しそうです。