ベルリン市議会に進出した若者の政党、「海賊党」

オレンジ色のTシャツに同色のつなぎのズボンをはいた2メートルを超える大男が、ベルリン市議会の建物に入ろうとして警備員にストップされた。10月27日朝のことで、この日は9月18日の選挙後初のベルリン市議会が開かれることになっていた。ごみ収集の清掃員のような格好をしたこの大男、実は今回の選挙で初めて市議会進出を果たした「海賊党」の議員、39歳のゲアヴァルト・クラウス=ブルンナー氏だった。オレンジ色は「海賊党」のシンボル色。

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ドイツの省エネ住宅

これはドイツ連邦交通・建設・都市開発省のポスターです。真っ白い冬景色の中に古い家が建っています。「大事なお金を空焚きしないで下さい。あなたの家に、しっかり防寒着を用意しましょう」と住民に呼びかけています。建物の外断熱工事をして燃料消費量を減らせば、温室効果ガス排出量も削減でき、更に暖房費も安くて済みます。

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ドイツの省エネ住宅、その2

省エネ住宅を数値であらわす

建物エネルギーアドバイサーや専門技士にエネルギーの需要量を計算してもらいます。暖房使用面積当たり、年間どれぐらいのエネルギーが必要かをkWh/m²aという数値で表し、この数が小さいほど省エネとなります。ドイツではこれを「最終エネルギー需要量」と呼び、建物の性能をくらべるときに使われます。特に、この需要量等が記入されている「建物エネルギーパス」が不動産を売買する場合に必要です。燃料がどこまで高くなるかわからない今、予め暖房費が比較できることは便利です。

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Nord Stream、South Stream、Nabucco、 Desertec − 欧州をめぐる新エネルギー網

11月8日、ロシアの天然ガスをバルト海海底に通したパイプラインを使って直接ドイツ、そしてEU圏に運ぶ、ノルド・ストリーム・パイプラインが稼動を開始。ロシアの、フィンランドとの国境にある町、ヴィボルグとドイツの北東の町ルブミンをつなぐパイプラインの長さは1224km。総工費は74億ユーロかかった。

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風エネルギーで満タン - 実現に近づいた夢

ブランデンブルク州プレンツラウで世界初の風力、バイオガス、水素によるハイブリッド発電所が2011年10月25日に稼動した。メルケル首相を迎えて定礎式が行われてから2年半が経過している。ベルリンの日刊新聞「デア・ターゲスシュピーゲル(Der Tagesspiegel)」と「デア・シュピーゲル(Der Spiegel)」のオンライン版は、このニュースを大きく取り上げた。

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外国記者協会に登録

日本では福島の原発事故以後、とくに記者クラブを中心とする大手メディアの報道のあり方についての議論が活発になっています。これをきっかけに、ドイツにおける報道のあり方に興味を持ち始めました。

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