4月15日の脱原発を前に、レムケ環境相の記者会見
4月15日、ドイツでは現在稼働中の最後の3基の原子炉が停止する。バイエルン州北部、マイン川沿いに建設されたカール原発が1962年2月1日、ドイツで初めて商業用発電を開始してから約60年。ドイツではついに、原子力発電の時代が終わることになる。その記念すべき日を控えた3月30日、ベルリンでレムケ環境相らの記者会見が行われた。
4月15日、ドイツでは現在稼働中の最後の3基の原子炉が停止する。バイエルン州北部、マイン川沿いに建設されたカール原発が1962年2月1日、ドイツで初めて商業用発電を開始してから約60年。ドイツではついに、原子力発電の時代が終わることになる。その記念すべき日を控えた3月30日、ベルリンでレムケ環境相らの記者会見が行われた。
東日本大震災による福島第一原発の事故が起きて12年目にあたる 3月11日、ベルリンで 今年も「かざぐるまデモ」が行われた。フクシマ以降、このデモは毎年行われ、脱原発や核反対を訴えてきたが、今年のデモでは喜びと怒りが交錯した。ドイツでは4月15日に最後の3つの原子炉が停止するのに対して、日本政府は原発への回帰を決定したからだ。
世界中で起きている異常気象や自然災害の原因となっている気候変動を抑えるために、二酸化炭素の排出量を減らすことが、世界中で急務となっている。しかし、2021年に続いて昨年2022年も、ドイツはその排出削減目標を達成することができなかったとする報告書が発表された。
ファスト•フードならぬファスト•ファッションという言葉が聞かれるようになって約20年。流行の服が手軽な値段で買えるようになり、トレンドの服を楽しみたい人には便利な世の中になった。しかし、これらの服の寿命は短い。衣服の世界でも使い捨て文化が広まり、今やアパレル業界は石油産業に次いで世界で二番目に環境に負荷をかける産業になったと言われている。こんなことで、いいのだろうか?
欧州連合は、 乗用車と小型商用車の新車の二酸化炭素排出量を2035年までに ゼロに減らし、いわゆるゼロ•エミッションの車しか販売できなくすることを決めた。これにより2035年以降、 乗用車と小型商用車に関しては、ハイブリッド車も含めて、ガソリンやディーゼルを使って走る新車の販売が実質的に禁止されることになる。
今年の夏、西部ヨーロッパを熱波が襲い、マドリッドやパリなどは気温が40度を超える日が続いた。スペインやフランスより北に位置するドイツはそこまで過酷な暑さに見舞われなかったが、温暖化が進むとともに、暑さへの対処が必要になりそうだ。そんな中、今まで聞いたことのなかった地域冷房というものが、バイエルン州の州都ミュンヘンの一部の地域で利用されていることを知った。