牛乳やヨーグルトを買う時、賞味期限を確認して、できるだけその日付が先の商品を買うのが私の習慣だ。その方が新鮮だし、長く置いておけるからだ。もうすぐ賞味期限が切れる商品が手前に置いてあっても、申し訳ないと思いつつ、奥にあるもっと新しい商品を選んでしまう。私だけではなく多くの消費者が、このように賞味期限を気にして買い物をしているのではないだろうか。ところがベルリンに昨年、こうした消費者の常識を覆すような店が登場した。賞味期限切れの食品を売る、いわばアウトレット食品の店だ。そして、それが人気を呼んでいる。
このクッキーは半年以上前の2018年3月9日に賞味期限が切れたと書いてある広告
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不快なだけでなく、海洋に悪影響を与えるプラスティックのゴミ©️NABU /Felix Paulin
青い海と白い砂—遠くからは美しい砂浜に見えても、歩いてみるとペットボトルやビニール袋、割れたおもちゃのカケラなど、プラスティックのゴミがあちこちに散乱していて、がっかりするということが増えてきた。世界中の海岸に打ち上げられたゴミの85%はプラスティックのゴミだという。そしてその半分以上は、ストローや使い捨ての食器だそうだ。年々増えるプラスティックのゴミは、景観を損なうだけでなく、海洋生物や生態系にも悪影響を与える深刻な問題だ。こんな現状を改善するために、使い捨てプラスティック製品の販売を禁止することなどを決めた基本方針が、欧州議会で10月24日、欧州理事会(加盟28カ国の代表で構成)ではその一週間後の10月31日に、承認された。
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プラスティック包装ゴミをなくすために、食材の量り売りをする店がドイツで次々に登場
プラスティック・ゴミによる海洋汚染の問題が、注目を浴びるようになった。プラスティック製の漁の網にからまってしまったウミガメやアザラシの写真を見て、胸を痛めた人は多いだろう。海岸に打ち上げられて死んだ鯨のお腹の中に、8キロ分のプラスティック袋が見つかったという悲しい話もあった。日常生活の中でも、広場や駅のホームの片隅に捨てられているテークアウト用のコーヒーカップや、道路に置かれたゴミ箱からあふれて、風に舞うビニール袋など、プラスティック製のゴミの多さがこのところ気になって仕方がない。そんな中で、少しでもプラスティック・ゴミを減らそうという新しいスタイルの店が、ドイツでは次々に誕生している。
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今年の10月3日の東西ドイツ統一中央記念式典は、私たちの住むベルリン州が主催し、10月1日から3日まで、3日間に渡って、「NUR MIT EUCH」(直訳すると「君たちと一緒にのみ」)というスローガンのもと、市民の祭典が開かれた。 人混みは苦手だが、どうしても見ておきたいものがあったので、統一記念日の3日に出かけてみた。 続きを読む»
VWは2019年、電気自動車でベルリンのカーシェアリング市場に参入。©Volkswagen AG
世界最大の自動車メーカーであるフォルクスワーゲン(VW)が、2019年からベルリンでカーシェアリングのサービスを開始すると発表した。同社の市場参入によって、この分野で先行していたベンツ、BMWとVWのドイツ自動車メーカー御三家が勢揃いすることになる。VWはこれをきっかけに、モビリティーサービスに力をいれるそうで、メーカーが自動車を製造するだけの時代は終わったと言えそうだ。その背景には、 物を持つより、必要なときだけ借りて使う方が賢いという新しい生活スタイルの普及がある。 続きを読む»