ドイツ統一の日の大統領の心打つスピーチ

10月3日、ドイツは27回目の統一の日を迎えた。統一の日の公式記念式典は各州持ち回りで行われることになっているが、今年は西南部、ラインラント・プファルツ州の州都、ライン河畔のマインツが当番だった。9月24日の連邦議会選挙では、右翼ポピュリズム政党に対する投票行動で東西ドイツ人の間に大きな差があることが判明し、ドイツ社会にショックを与えた。そんな中で行われた統一記念式典でのシュタインマイヤー大統領のスピーチは、さまざまな背景を持つドイツ国民に対話と民主主義への貢献を呼びかけるものだった。 続きを読む»

連邦議会選挙の結果、ドイツ社会に衝撃

9月24日に行われたドイツ連邦議会選挙の結果は、ドイツ社会に衝撃を与えるものだった。メルケル首相の率いる保守のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は第一党の地位を維持したが、これまでの「大連立政権」のパートナー、社会民主党(SPD)とともに大幅に票を減らした。 その一方、新興右翼ポピュリズム政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が、初めて連邦議会進出を果たしただけでなく、一気に12.6%を獲得してSPDに次ぐ第三党となった。選挙当日、難民反対、外国人排斥、ネオナチ的な主張を掲げる同党の連邦議会進出が伝えられると、首都ベルリンでは数百人の市民が、抗議デモを行った。抗議デモはフランクフルト、ケルン、ハンブルクなどの大都市でも行われた。 続きを読む»

フランス、化石燃料にもさよなら?

フランス のニコラス・ユロ環境相はこの度、2040年以降、国内での石油と天然ガスの探索及び採掘を禁止するという閣議決定を発表した。同氏はこの7月に2040年以降のガソリン車とディーゼル車の販売禁止を発表したばかりで、ドイツで波紋を呼び起していたが、今回の発表も話題になっている。

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コンピュータの助けで政党を選ぶ?

きょう9月24日、ドイツでは連邦議会の選挙が行われている。今回の選挙では保守のキリスト教民主・社会同盟のメルケル首相が勝利を収めることはほぼ確実視されているが、苦戦を強いられている対抗馬の社会民主党の首相候補、シュルツ氏がどこまで票を伸ばせるか、また、外国人排斥や難民反対を唱える右翼ポピュリズム政党「ドイツのための選択肢」が野党第一党になるかどうかが、最大の焦点になっている。今回の選挙では、42の政党が候補者を立てており、各種の世論調査によると、次期連邦議会では6政党が議席を占めると予想されている。6150万人の有権者の中には、最後までどの政党に投票するか、わからない人も少なくなく、そういう人たちが頼りにした一つの方法が、コンピュータによる投票決定サポート・システム「選挙・オー・マット(Wahl-O-Mat)」だった。 続きを読む»

野鳥のために10億ユーロを都合できる人

新聞をめくっていると、真っ白い髭がトレード・マークだと言われるペーター・ベルトルド教授(78才)の写真が目にとまりました。教授はドイツの名高い鳥類学者の1人であり、エコロジストでもあります。その写真の下には「ドイツから野鳥が消えていく。ベルトルド教授よりもこの現象を詳しく知っているものはいない。しかし教授は諦めて何もしない人間ではない」というサブタイトルがついていました。 続きを読む»

変わりつつあるドイツの難民政策

ドイツのメルケル首相がベルリン在の新聞やテレビ記者を対象に毎年夏の終わりに行なう恒例の記者会見が、今年も8月29日にあった。 2年前の2015年に、押し寄せる難民の受け入れに関して「我々はやり遂げられます」と発言して有名になった記者会見だ。 その後、ドイツの難民問題はどうなっているのだろうか。メルケル首相の態度はどう変わっただろうか。順を追って見てみる。 続きを読む»