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メルケル首相の後継者としてCDUの党首に選ばれたAKK

©️CDU/Tobias Koch

12月7日、ドイツ中の注目が、ハンブルクで開かれたキリスト教民主同盟(CDU)の党大会に向けられたと言っても言い過ぎではないだろう。10月29日、メルケル首相が18年間その地位にあった党首を辞任すると発表し、その後継者を選ぶ選挙が行われたからである。候補者として名乗りを上げた3人、かつてメルケルのライバルだった経済通の弁護士、フリードリッヒ・メルツ氏(63歳)、前ザールラント州首相のアネグレート・クランプ=カレンバウアー幹事長(略称AKK、56歳)、イエンス・シュパーン保健相(38歳)は、立候補以来ドイツ各地の8ヶ所で集会を開き、一般党員の前でそれぞれの考えを明らかにしてきた。3人揃っての公明正大な選挙活動の結果、党員だけではなく多くの一般市民の関心も高まった。メルケル首相は、党首は辞任するが連邦首相の地位には2021年の任期までとどまる用意があると発表していた。しかし、CDUの党首を選ぶことは、次期連邦首相候補を選ぶことに通じると考えられているので、その結果が国際的にも注目された。代議員の投票の結果、次期党首に選ばれたのは、唯一の女性候補、アネグレート・クランプ=カレンバウアー氏だった。 続きを読む»

フランス、フェッセンハイムの廃炉、今度こそ本当?

フランスのマクロン大統領が11月27日「エネルギー転換に関する10年計画」を発表した。それによると、ドイツの国境に近いエルザス地方のフェッセンハイムにあるフランス最古の2基の原発は2020年の夏に操業を停止する。同原発は1977年に稼働を開始しており、すでに40年以上発電を続けているが、何度も大小の事故を起こしており、フランスやドイツ、そしてスイスの環境保護団体、またドイツ政府からも、古くて危険なので1日も早く停止するよう求められてきた。ただ、フランス政府はこれまでにも何度も、この原発の停止予定を発表しているが、何度も延期され、まだ実現していないので、今回も確信が持てるわけではない。

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ドイツの女性参政権100年に思う

ドイツの女性参政権100年の記念式典でスピーチするメルケル首相©️Bundesregierung/Steins

「ツバメが1羽飛んで来たからといって、夏が来たことにはなりません。私が首相だからといって、男女平等が実現しているわけではありません。社会の各分野で完全な男女平等を実現するべきですが、そのためにさらに100年待つようなことがあってはなりません」。こう強調したのは、この13年間、ドイツの連邦首相の地位にあるアンゲラ・メルケル首相で、並みいる女性たちから拍手喝采をあびた。11月12日にベルリンの歴史博物館内のホールで開かれたドイツの女性参政権100年を祝う記念式典でのことだった。 続きを読む»

吉報:ドイツの今年9月末までの二酸化炭素排出量、前年同期比マイナス7%

ドイツの重要なエネルギーの研究機関である「AGエネルギービランツ」はこのほど、今年の9月末までのドイツの二酸化炭素の排出量は、種々のデータをまとめると、前年の同時期に比べて7%減ったと見られる、という喜ばしい結果を発表した。ドイツの経済は成長しており、人口も欧州連合(EU)圏内からの移住や難民の受け入れでまだ増え続けているのだが、エネルギーの消費が前年同期比で約5%減ったことが理由だという。AGエネルギービランツは、信頼される研究機関で、この機関の発表する数値は、通常ドイツ政府も計算の基礎として使っている。 続きを読む»

海を救え! 欧州議会に続いて、理事会もプラスティック規制の基本方針を承認

不快なだけでなく、海洋に悪影響を与えるプラスティックのゴミ©️NABU /Felix Paulin

青い海と白い砂—遠くからは美しい砂浜に見えても、歩いてみるとペットボトルやビニール袋、割れたおもちゃのカケラなど、プラスティックのゴミがあちこちに散乱していて、がっかりするということが増えてきた。世界中の海岸に打ち上げられたゴミの85%はプラスティックのゴミだという。そしてその半分以上は、ストローや使い捨ての食器だそうだ。年々増えるプラスティックのゴミは、景観を損なうだけでなく、海洋生物や生態系にも悪影響を与える深刻な問題だ。こんな現状を改善するために、使い捨てプラスティック製品の販売を禁止することなどを決めた基本方針が、欧州議会で10月24日、欧州理事会(加盟28カ国の代表で構成)ではその一週間後の10月31日に、承認された。

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ベルリンの壁崩壊から29年、ドイツ統一から28年

28年もの長い間東西ドイツを分断していた「ベルリンの壁」が、思いがけなく事実上崩壊したのは、1989年11月9日の夜のことだった。当時旧東ドイツの改革を求める市民のデモが高まりを見せていたなか、東独の政治局員が記者会見でおこなった間違った発言がきっかけとなって、東西の境界線検問所に多数の東ベルリン市民が押し寄せた。混乱を恐れた検問所の係官は、検問所を開放せざるを得なくなったのだ。11月9日、ドイツは「ベルリンの壁」崩壊の29回目の記念日を迎えた。 続きを読む»