Author Archives: 永井 潤子

国際女性デー、「Herstory」とドイツの現状

ベルリン州では、2019年から3月8日の国際女性デーが、祝日となった。ドイツ16州のうち、国際女性デーが祝日となっているのは、ベルリン州だけである。3回目の今年はベルリン中で「男女平等」に関するさまざまな催しが行われるが、コロナ禍のためオンラインのものが多い。その代表的なものがドイツ歴史博物館で行われる「Herstory」のオンラインガイドだ。 続きを読む»

「ナチの犠牲者を追悼する日」― 連邦議会でのユダヤ人女性のスピーチ

ナチス・ドイツ最大のアウシュヴィッツ強制収容所がソ連の赤軍によって解放されたのは、今から76年前の1945年1月27日のことだった。そのため1月27日は、ドイツでは、「ナチの犠牲者を追悼する日」と決められており、毎年連邦議会で記念行事が行われる。今年は、88歳と33歳の二人のユダヤ人女性が感動的なスピーチを行った。 続きを読む»

CDUの党首にラシェット氏

新党首に選ばれて、挨拶するラシェット氏。9月の連邦議会選挙までは州首相に留まる。©️CDU

ドイツの与党で、保守中道のキリスト教民主同盟(CDU)は、1月16日、デジタル党大会で、ドイツ西部ノルトライン・ヴェストファーレン州首相のアルミン・ラシェット氏を新党首に選出した。昨年2月に辞任を表明していたアネグレート・クランプ=カレンバウアー党首の後任には、同州出身の3人の男性が立候補して、それぞれ党内で選挙戦を展開していたため、その結果が注目されていた。 続きを読む»

メルケル首相の新年の挨拶

©️Bundesregierung

ドイツではクリスマスには連邦大統領が、新年の挨拶は連邦首相が行うのが恒例になっている。メルケル首相は去年の大晦日の夜も、テレビとラジオを通じて、市民に新年の挨拶を送った。16年近く首相の地位にあるメルケル首相にとって、今年の新年の挨拶は16回目になるが、多分これが最後になるはずである。 続きを読む»

大統領府の光のメッセージ

「キリストの生誕を祝うクリスマスは、光のお祭りです」と、あるキリスト教徒から聞いたことがある。寒くて暗い夜、クリスマスツリーの灯りにどれだけの人が勇気付けられることか。キリスト教徒にとっては暗闇を照らす一筋の灯りが、クリスマスを象徴するようだ。ベルリンにある大統領府のベルビュー宮殿の前庭には、今年も中央に大きなクリスマスツリーが立ち、両脇の小さな4本の木も、イルミネーションで飾られている。さらに12月15日から17日までの3日間、午後4時半から10時までの間は、大統領府の建物を舞台に、光と言葉の芸術が楽しめた。これはシュタインマイヤー大統領が行ったLichtblick「希望の光」という意味のアクションを通じての市民との対話を示すものだった。 続きを読む»