色とりどりの野菜が並ぶイタリアの市場
この秋、2か月半をイタリアで過ごす機会を得て、いろいろなことを考えた。「同じヨーロッパでもドイツとはここが違うな」と感じる点、「イタリアにもグローバル化の波が押し寄せているなあ」と感じる点、いろいろあった。2か月半とは、1か国を旅行するにしては長いが、滞在としては短い。私はイタリア語も出来ず、イタリア人の知人がいるわけでもないので、ごく上滑りな感想になっている可能性もあるが、自分がイタリアで見て聞いて感じたことを、いくつか書いてみたい。
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今、日本で話題になっているベストセラー『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』を読んだ。「福島での原発事故を風化させないため、周辺を観光地化してはどうか」と提唱する作家らが、参考のためにチェルノブイリに実際に取材に行った報告記である。 続きを読む»
このウェブサイトでおなじみの「じゅん記者」こと、永井潤子さんが本を出した。じゅんさんは、長年ドイツの国際放送「ドイチェ・ヴェレ」で日本語記者を務め、現在はフリージャーナリストとして活躍している人だ。「みどりの1kWh」の私たち魔女の中でも大ベテラン。そんなじゅんさんの新刊が出たことを、私たち一同、とても喜んでいる。今回は、じゅんさんの本『放送記者、ドイツに生きる』(永井潤子・著 未來社・刊)をご紹介したい。 続きを読む»
1986年4月に旧ソ連で起こったチェルノブイリ原発事故は、ドイツにも放射能の雨を降らせ、反原発運動が盛り上がる機運を作った。実は、「みどりの1kWh」の執筆メンバーのうち4人が当時の西ドイツで、チェルノブイリ事故後の混乱を体験している。私自身は、当時はまだ子どもで、日本で暮らしていたので、その様子は想像するしかない。チェルノブイリ体験を持つ「先輩魔女」たちの話を聞いて、「もう少し詳しく当時のドイツの様子を知りたいな」と思っていたところ、『ベルリンからの手紙 〜放射能は国境を越えて〜』(山本知佳子・著 八月書館・刊 1989年)という本を見付けた。 続きを読む»
ドイツのエコ電力供給会社EWS(シェーナウ電力会社)を紹介する映画「Das Schönauer Gefühl(シェーナウの想い 〜自然エネルギー社会を子どもたちに〜)」の日本語版を見て感銘を受けた私は、どういう経緯で日本語版を作ることになったのか、反響はどうなのか、ぜひ知りたいと思った。そこで、日本語字幕版を作り、日本で上映運動をしているその団体「自然エネルギー社会をめざすネットワーク」にメールを出してみた。返事をくださった共同代表の佐山摩麗子さん(現在日本在住)からの返信メールをもとに、インタビュー形式でやりとりをまとめてみた。 続きを読む»
映画「シェーナウの想い」DVD。日本語版(左下)とドイツ語版(右上)
これまで3回に分けて、反原発の市民運動から生まれた、ドイツのエコ電力供給会社EWS(シェーナウ電力会社)について、ご紹介した(第1回、第2回、第3回)。このEWSの成り立ちや企業理念を紹介した映画「Das Schönauer Gefühl」(2007年制作、60分)のDVDは、EWSのウェブサイトから無料で取り寄せることができる。また、映画の上映運動が日本で広まっているという。今回は、この映画について、私の感想を交えながらご紹介したい。 続きを読む»