ベルリン~ロンドンの旅、持続可能な社会への取り組みメモ
目的地ロンドン
100%バイオガス・スタンド
我が家の車は天然ガス自動車です。排気ガス中の有害物質はディーゼル車と比べると大幅に少なく、環境対策に少しでもなるかと思い、2年前に買い換えました。しかも鉱油税の負担額が少ないので割安です。今回、旅行中に見つけたデッサウ市内のガススタンドでは100%再生可能なバイオガスを補給することができました。通常のガソリンと比べCO2 排気ガスは97%削減されるそうです。現在ドイツ全国にある約900ヵ所の18%ではバイオガスが混ぜてあり、17ヶ所では100%バイオガスが販売されています。
エネルギー換算 |
10ユーロ*で走れる距離 |
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天然ガス(バイオガス) |
約13.3 |
kWh/kg |
約220km |
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ガソリン |
約 8.8 |
kWh/l |
約103km |
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ディーゼル |
約 9.9 |
kWh/l |
約164km |
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プロパン |
約 6.8 |
kWh/l |
約167km |
*約1000円
ビスフェノールA無使用
長い旅に必要なのは飲み物です。旅先で何度も飲み物を買うと、どうしてもゴミが増えます。アルミの水筒に入れた水は何か味が悪く、ガラスのビンは重くて持ち運びに不便です。そこで見つけたのは、アメリカ製のビスフェノールA無使用の水筒です。日本でも既に販売されていて、ふたがしっかりと閉まり、広口なので飲みやすくなっています。旅先で水道水を入れて持っていくのが理想的ですが、町によってはカルキ臭く飲めなかったことがよくあり、飲料水を買い、水筒に入れ替えました。この場合、ガラス瓶やリターナブル瓶を購入しようと思ったのですが、このような瓶は残念ながらまれでした。無駄なゴミを減らすために、大型のペットボトルの水を何回かに分けて持っていくのがせいぜいでした。
様々な品種 ソーラー・観光バス
ドイツ中部のカッセル市で5年おきに催される現代アートの展示会、ドクメンタ。今回も参加アーティストのリストは長く、発表された作品の数に圧倒されました。その中で私の目に留まったのはコルビニアン・アイグナー(Korbinian Aigner)が描いた林檎の絵でした。「たとえ、明日世界が滅びようとも私は林檎の木を植える」というルターの言葉が思い浮かび、これこそ持続可能な生活のシンボルだと思いました。バイエルン地方の村の神父であったコルビニアン・アイグナーは公の場で堂々とナチスを非難し、1930年代に強制収容所に入れられました。彼はミサの説教でナチズムを批判し、ヒットラーのファーストネームであるアドルフという洗礼名を授けることを拒否し、ナチスのシンボルマークである鉤十字のついたを国旗を一切認めませんでした。「林檎神父」と呼ばれた彼が強制収容所で開発した林檎の品種が、今回展示されたK1、K2、K3、K4(Kはドイツ語の強制収容所の省略、Konzentrationslager)でした。「1910年代から1960年代まで林檎の品種を描いたコルビニアン・アイグナーの約900枚の作品は現代のコンセプチュアリストの作品と同様である。彼は何十年も、惑わされずに美学的なドグマに従った」とカタログに説明がありました。
ソーラー・バス
ドイツとベルギーにはさまれたオランダ・リンブルフ州の州都マーストリヒトで見たのはソーラー電力で動く観光バス、「ゾンネ・トレイン」です。歩行者、自転車で混んだ狭い中世の路地を騒音なし、排気ガスなしで運転します。一人5ユーロ(小人3ユーロ)で、屋根はソーラーセル、横はガラス張りの観光バスに乗り古都をガイド付きで見学できます。
体を鍛えるオランダの急な階段 公共施設の階段も急だった
スピードを落として省エネ 花より野菜
ドイツから出ると高速道路に時速制限があるのに気が付きます(ドイツにあるアウトバーンと呼ばれる高速道路12,200kmのうち半分以上が制限なし)。車をレンタルして時速無制限のドイツのアウトバーンでスピードを出して楽しむ観光客も少なくはないそうです。ドイツでは自動車業界や一般のドライバーの圧力が大きく、スピード制限はまず取り入れられないと言われています。今回感じたのは、時速180kmで走るのも、120kmで走るのも目的地に着く時間はそれほど変わらないという事です。でも、ゆっくりと一定の時速で走ると明らかに燃料が節約できました。
花より野菜
「町の公園や広場に花の代わりに野菜が育つ。市民がトマト、ジャガイモ、えんどう豆を公園の花壇で収穫できる」と新聞にドイツ西部にある町が紹介されていたのを読んだことがあります。今回訪ねたブリュッセルの宮殿の前庭でも、この“花より野菜”という時代の流れが実践されていました。
地産地消された建材 統一したバリエーション
アーヘン、ゲント、アントワープ、ブルッヘ、そしてロンドン。戦争による破壊の多かったベルリンと比べて、どの町も何百年前に建てられた古い建物が目立ちました。風土と文化にとけこみ、「住民が我が故郷として愛せる町」を作っていると思いました。最新の設備技術ではなく、伝統と現代
100%地元産
ボリス・バイクス ロンドン名物、ボリス・バイクス
人口がベルリンの3~4倍、パリと並び、ヨーロッパの都市の中で観光客が最も多いと言われているロンドン。都市の動脈である公共交通機関がうまく機能しています。おなじみのチューブと呼ばれる地下鉄、真っ赤な2階建てのバス、黒いロンドンタクシーに次いで登場したのが、現市長の名前がついたボリス・バイクス。2010年夏に5000台の自転車と315ヵ所のスタンドでスタートしまし
ロンドンから西へ200km なじかは知らねど
紀元前2500~2000年の間に立てられと推測されているストーンヘンジ。遺跡の目的については様々な説がありますが、結論はいまだに出ていないそうです。ここを見学してみると、半減期が数千万年にもなる放射性廃棄物の危険を未来の人に知らせる方法があるのかと改めて疑問が浮かびました。