せ め て 月に一度の菜食を! - ベジタリアン入門の巻 - 

さざえ / 2012年2月15日

                                                                    南ドイツ新聞 2012年2月4日

  1. トマト・リゾット     3.20ユーロ
  2. 茸入りスパゲッテイ   2.70ユーロ
  3. ブロッコリー・キッシュ  2.60ユーロ

これは、ミュンヘンのシーメンス社の木曜日の社員食堂メニュー表です。月に一度、ドイツ全地域の社員食堂に、このような菜食メニユーが、貼られるようになりました。

我々日本人にとって、どうってことはありませんが、お肉大好きなドイツ人にはどうなのでしょう?ちなみに前日の水曜日のメニューは、牛肉グラシュ( 煮込み )と北京風魚料理の2種類でした。

月に一度の肉なし菜食メニューは、ドイツ各地にある50のシーメンス社社員食堂を経営している企業が、イニシアチブをとって始めたそうです。そしてこのアクションは、ラテン語で地球を意味する“terra“と名付けられ、試験的に2012年9月まで続けられるそうです。

たまにはお肉抜きでも…

シーメンス社は、インターネットを通じて社員に、「肉を食べない者が、環境を保護する。肉1kgのために、飼料として10kgの穀物が使われる。大きくみると、国の全農地の4分の3が食肉産業に回されている。肉の消費量を10パーセント減らせば、その分今以上の食糧が確保できる。また、食肉産業のために膨大な森林が伐採される結果、地球上のCO2発生を妨げなくなる」と、よびかけました。

このアクション”テラ・デー(terra day)” は、シーメンス社員に好感をもって迎えられ、「自分たちも、このように簡単なことから、環境保護に参加できてうれしい」という意見や、動物愛をモットーとする、若いベジタリアンの女性社員たちの好ましい反響や、「ときどき、このような軽い食事もいいものですね。」などの声で、アクション推進側も気を良くしています。

しかし、中には「このテラ・デー(terra day)はテロ・デー(terror day)だ」と言って、少数ながら、その日にはグループを組んで、マクドナルドに出掛ける人たちもいるそうです。

 

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