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1986年4月26日、 ベルリンは晴天。
直後、新聞にはわずか4、5行のチェルノブイリ原発事故のニュースが載った。
小さな子どもをかかえた親たちは、我が子の健康を守ろうと一所懸命だった。

25年後、東日本大地震のニュースがベルリンを揺さぶった。
それから毎日、テレビから離れられない日々が続いた。

経済大国世界一を目指していた日本丸のペンキがはげていく。
一方ドイツでは、福島の事故を最後の警告だと悟り、脱原発を決めた。

 私たちが住むベルリンでは、脱原発をどう達成するかと、様々な議論が交わされている。
情報の多様性と独自の主張に富むドイツのメディアに触れられることのありがたさ。
この特権をどうすれば分かち合えるか。身の回りにもアイディアが溢れている。
インターネットを使えば簡単に声が届くかもしれない。
こちらの状況を書いて伝えたい。
そんな思いから、私たちは集まった。

ジャーナリスト、物書き、建築家など、何十年もドイツで生活している者が多い。
話題はあちこち飛ぶ。

しかしどのテーマもどこかでエネルギーと関連している。
キロワットはエネルギーの単位。

話の種からみどりの1kWhが芽生えた。

 

ロゴについて

箒にまたがって飛んでいる魔女、これは宮崎駿の可愛い魔女ではない。
年に1度、ドイツ中部の山に集まって大騒ぎするという伝説で知られる魔女。

中世以来、忌み嫌われてきたヨーロッパの魔女の評価がひっくり返ったのは、フェミニズム運動がきっかけ。火あぶりなどにあって殺され続けた彼女たちは、じつはとびきり知的な女性たちで、優秀な医師や芸術家だった。男に依存せず、自主性を取り戻した新しい女たちこそ魔女。70年代の西独のウーマンリブがシンボルに選んだのも魔女。

私たちが1番気に入っているのは、魔女の移動に必要なエネルギーが風だというところ。
地球のいたるところで吹いている自然エネルギーの風に乗って、世界を飛び回る魔女たち、これが私たちのシンボル。