街ぐるみで使い捨てカップのゴミを減らそう!

どみそ / 2017年10月29日

人口350万人のベルリン市で、1日に消費される使い捨てカップは約46万個。その数は、1年で1億7千万個、2400トンものゴミの量に相当する。この問題に目をつけたベルリン市の清掃局が、今年の7月からマイカップの割引システムを導入した。「Better Word Cup」と呼ばれるこの活動には、すでに市内の500店舗以上の飲食店が参加している。

ベルリン市のレギーネ・ギュンター環境長官は先頃、ベルリン市民に向けて同活動を紹介した。

©René Worlitzer BSR

この活動はコーヒー消費者に使い捨てカップではなく、何度も使える「マイカップ(原文:Mehrwegbecher)」の使用を促すことが目的で、ベルリン市からドイツ全国へとこの運動が発展していくことを期待しています。

この活動に参加している店舗にマイカップを持参すると、10~30ユーロセント(約13~39円)の割引がある。特典の内容は、参加店舗に一任されているため、割引をする代わりにビスケットやお菓子のおまけがつく場合もある。ギュンター環境長官よれば、再利用カップのデポジット制を今後検討する方針だが、まずは割引システムで、人々に使い捨てカップの問題について目を向けてもらいたいという。

以前に紹介した「ドイツ鉄道」の割引システム(「自分のカップ持参なら20セント割引」参照)と同様に、持参するカップは清潔であることが条件だ。マイカップは、自宅で使うようなマグカップでも、スターバックスなどで購入できる専用タンブラーでも、種類は問われない。参加店舗には「Better World Cup」のオリジナルステッカーが貼ってあり、同ホームページでは参加店舗が簡単に調べられるように、地図にまとめられている。

日本国内でも、スターバックスやタリーズコーヒーにマイカップを持っていくと、20~30円の割引がある。ただし、調べる限りでは、このふたつの大手企業の活動にとどまっており、ベルリン市のように企業間での連携は見られない。大手チェーン店から個人経営のパン屋までさまざまな店舗が参加している。さらに飲食店の衛生審査も厳しいベルリン市でこのような活動をすることは、大胆な決断だと思う。一方で、街が一体となって環境問題に取り組む姿勢は、非常にドイツらしいとも感じる。

わたし自身、これを機にマイカップを購入し、毎日リュックに入れて持ち歩くようになった。もちろん少額でも割引があることはありがたいが、紙コップをゴミ箱に捨てる代わりに、自分のカップをくり返し使うということに気持ちよさを感じるようになった。結果的に、活動に参加表明をしていないカフェを利用するときも、マイカップにコーヒーを入れてもらうようになった。このことは「Better World Cup」の成果のひとつとも言えるかもしれない。

ベルリン市内でどのような成果が出ているのかは現時点ではわからないが、多くの人が常にマイカップをカフェに持ち込むことで、割引システムの導入を検討する店舗が増えるかもしれない。今後、参加を表明したい店舗は「Better World Cup」のホームページで申し込みが可能だ。草の根の運動ではあるが、これからも運動が発展することを期待したい。

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