ドイツ、包装ゴミのチャンピオン

日本の食品を買うと、包装ゴミが山のように出る。例えば小さなお煎餅やお菓子が一つ一つ包装されていたり、何重にも包装されたりしている過剰包装の商品が多いためである。日本には伝統的に美的センスを活かした「包装文化」と呼べるようなものがあり、包装によって高級感を出すという考え方もあるように思う。日本のそういう伝統はなかなか変わらないのではないかと思う。しかし、最近はドイツ食品を買っても、包装ゴミがたくさん出るようになった。以前は裸売りされていた野菜や果物の多くが、ビニールなどで包装されているためだ。「困ったことだ」という感じを抱いていたところ、ドイツで包装ゴミの量が増え続けているということが、公式発表で確認された。 続きを読む»

新車の二酸化炭素排出量を45%削減⁉︎

欧州議会内の環境委員会はこの度、2030年に自動車メーカーが欧州連合(EU)で販売する新車の二酸化炭素排出量を、2021年に比べて総合平均で45%減らすべきだという非常に厳しい提案をし、自動車メーカーに大きなショックを与えている。これはEUの執行機関である欧州委員会の提案よりもさらに厳しく、ドイツ自動車工業連盟のベルンハルト・マテス会長は「環境委員会の提案は技術的・経済的現実性を欠き、欧州自動車産業の雇用喪失に繋がる。非常に危険だ」と発言している。 続きを読む»

「乾ききった夏-我々は生活態度をどう変えなくてはいけないのだろうか」

とは、8月末の日曜の晩のテレビのトークショーのテーマだった。今年のように、これほど毎日、太陽の出る夏を経験したことは、ドイツ生活50年を超す私にとって初めてだった。来る日も来る日も太陽が燦々と、いやジリジリと照り、しかも気温が高く、40度に近づく日も度々あった。そして北ドイツや東ドイツでは、何よりも4月から9月まで、雨らしい雨がほとんど降らなかった。水不足で農地にひびが入り、農作物が干からび、収穫高が例年の半分以下だったり、牧草が育たないため家畜の緊急屠殺に迫られたりした地域も出た。大多数のドイツ住民が、地球温暖化を垣間見たと感じた夏だった。それとも、それはもう始まっているのかもしれない。 続きを読む»

フランスのユロ環境相電撃辞任—脱原発にも影響?

フランスのユロ環境相は、8月28日、突然辞任の意志を明らかにした。フランスの著名なジャーナリストであり、環境保護派の強力なアクティヴィストであるニコラ・ユロ氏(63歳)をマクロン大統領が環境相に任命し話題になったのは約15ヶ月前の昨年5月だったが、今回はマクロン大統領にもフィリップ首相にも事前の相談なしの辞任発表だった。 続きを読む»

VWもカーシェアリング市場に参入 — 所有から共有へ

VWは2019年、電気自動車でベルリンのカーシェアリング市場に参入。©Volkswagen AG

世界最大の自動車メーカーであるフォルクスワーゲン(VW)が、2019年からベルリンでカーシェアリングのサービスを開始すると発表した。同社の市場参入によって、この分野で先行していたベンツ、BMWとVWのドイツ自動車メーカー御三家が勢揃いすることになる。VWはこれをきっかけに、モビリティーサービスに力をいれるそうで、メーカーが自動車を製造するだけの時代は終わったと言えそうだ。その背景には、 物を持つより、必要なときだけ借りて使う方が賢いという新しい生活スタイルの普及がある。 続きを読む»