放射性廃棄物の危険を未来の人へどう伝える?

夜8時のテレビニュースの後、「犯行現場(Tatort)」が始まります。40年以上、毎週日曜日に放映されるこの人気番組が終わると、討論番組が続きます。放映時間とタイミングが良いのか、堅い番組にしては視聴率が高く、時事問題が取り上げられます。原発震災1年を目前に控えた今回のテーマは原子エネルギーでした。 続きを読む»

核戦争防止国際医師会議 - 日本とドイツの違い?

1985年にノーベル平和賞を受賞した「核戦争防止国際医師会議(IPPNW, International Physicians for the Prevention of Nuclear War)」という世界的な組織がある。世界60ケ国以上の国にこの組織の支部がある。ドイツにも日本にも支部があるので、両国の医師会議のホームページを比べてみた。読者の皆さまにも実際にご覧になっていただきたいので、以下にそれぞれのサイトのアドレスを記しておく。
ドイツ:  http://www.ippnw.de/startseite.html
日本: http://www.hiroshima.med.or.jp/ippnw/

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ドイツのクリスマスと日本のお正月

今年もクリスマスは我が家に親しい人を招き、メクレンブルク 風の鴨の丸焼きをして、静かに、しかし楽しく過ごした。クリスマスのご馳走に鴨の丸焼きをするようになって、もう30年ほどになる。きっかけは、一人暮らしで寂しい日本人の友達をクリスマスに我が家に呼ぶようになったことで、最初の集まりでこのご馳走が好評だったため、その後も毎年繰り返している。このメクレンブルク風鴨の丸焼きは、ケルン時代に親しくなった旧東ドイツ・シュヴェリーン(Schwerin, 統一後はメクレンブルク・フォアポンメルン州の州都)出身の女友達に教わったもので、前の晩から干しプラムと干しぶどう、細かく切ったリンゴをコニャックに漬けておき、それを当日、塩こしょうした鴨の胴体に詰めてオーブンで焼くだけ。しかし、鴨のうまみに干しプラムや干しぶどうなどの自然の甘みが加わって、何ともいえずおいしく、今ではこれを食べないとクリスマスが来たような気がしなくなってしまった。

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ドイツ映画「第4の革命 – エネルギー・デモクラシー」の日本での上映

日本から嬉しいニュースが届いた。私たちがこのサイト「みどりの1kWh」を立ち上げるきっかけとなったドイツのドキュメンタリー映画が、12月17日東京渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷で全国に先駆けて一般公開されることになったというニュースだ。私たちの仲間の一人はこのドキュメンタリー映画「第4の革命」(原題はDie 4. Revolution – Energy Autonomy 第4の革命、エネルギーの自立)の日本紹介を目指して努力したが、力及ばなかったという経緯があるため、私たちは日本公開が実現することを自分のことのように喜んだ。この映画について私たちはすでに1度紹介しているが、公開を前にもう1度詳しく紹介することにする。

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ドイツの「過剰」報道vs日本の「無情」報道

10月30日の朝日新聞オンライン版に、以下のニュースが報じられていた(全文掲載)。

「東京電力福島第一原発の事故で大気中に放出された放射性セシウムは、内閣府の原子力安全委員会が公表した推定値の3倍になるとの試算を、ノルウェーなど欧米の研究チームが発表した。チェルノブイリ原発事故の放出量の4割にあたるという。大気物理化学の専門誌に掲載された。

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