映画『フクシマ・モナムール』の作曲家に聞く

ベルリンの和食料理店でインタビューに応じてくれたウルリケ・ハーゲさん

ベルリンの和食料理店でインタビューに応じてくれたウルリケ・ハーゲさん

ドイツ人の女性映画監督ドリス・デリエ監督が福島で撮った映画『フクシマ・モナムール』(原題『Grüße aus Fukushima』)。今年のベルリン映画祭で大きな話題を呼んだこの映画の音楽を担当したのは、日本での滞在経験があり、日本をモチーフにした作品もある音楽家ウルリケ・ハーゲさんだ。個人的な友人でもあるウルリケさんに、映画、福島、日本、政治と芸術といったテーマについて尋ねた。

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隠されていたフランス原発事故の真実

Unknown-23月はじめ、ドイツのマスメディアは、ドイツが2年前にフランスの原発事故によって深刻な被害を被る可能性があったことを報じた。1977年に建設されたフランスで最も古いフェッセンハイム原発は、アルザス地方のドイツとの国境近くにあり、南西ドイツの大学都市、フライブルクの町から約30キロしか離れていない。西部ドイツ放送と南ドイツ新聞独自の合同調査によると、この原発で2014年に起こった事故は、公式発表よりはるかに危険なものだったという。 続きを読む»

強制収容所を生き延びた女性、連邦議会で体験を語る

Gedenkstunde des Deutschen Bundestages zum Tag des Gedenkens an die Opfer des Nationalsozialismus. Bundestagspräsident Prof. Dr. Norbert Lammert, CDU/CSU, hält die Begrüßungsansprache, Prof. Dr. Ruth Klüger (hier am Rednerpult) die Gedenkrede. Der RIAS-Kammerchor singt nach den Texten von Johann Esser und Wolfgang Langhoff und der Vertonung von Rudi Goguel die "Moorsoldaten". Bei der Gedenkstunde sind die Verfassungsorgane Bundeskanzlerin Dr. Angela Merkel, CDU/CSU, Bundespräsident Joachim Gauck, und Bundesratspräsident Stanislaw Tillich, CDU/CSU, zugegen. Ordnungsnummer: 3716294 Name: Klüger, Ruth Ereignis: Gedenkstunde Gebäude / Gebäudeteil : Reichstagsgebäude, Plenarsaal Nutzungsbedingungen: http://www.bundestag.de/bildnutz Es werden nur einfache Nutzungsrechte eingeräumt, die ein Recht zur Weitergabe der Nutzungsrechte an Dritte ausschließen.

 

深刻な難民問題を抱え、メルケル首相の政策に対する批判がかつてないほど高まっているドイツだが、その間も「過去の歴史との取り組み」がないがしろにされてはいなかった。ナチの犠牲者追悼の日である1月27日、連邦議会の記念式典では、ホロコーストを生き残ることのできた小柄な84歳の女性が、その少女時代の過酷な体験を話した。

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エネルギー転換を描く映画「第4の革命」の続編

農業革命、産業革命、デジタル革命に次いで、再生可能エネルギーへの転換を“第4の革命”として取り上げたカール・A・フェヒナー監督のドイツのドキュメンタリー「第4の革命 - エネルギー・デモクラシー」は、日本でも多くの都市で上映され、注目を浴びた。同監督の次の作品についてのニュースが届いた。 続きを読む»

ケルン事件の衝撃 — 追い詰められるメルケル首相

今年のドイツの新年は大事件で始まった。例年の大晦日の晩のように、ドイツ各地の街では、大勢の市民が 近づく新年を祝うために、あちこちの路上や広場に集まり花火を打ち上げたりシャンパンで乾杯したりしていた。そのころ、ライン河畔の大都市ケルンの中央駅前広場には、およそ1000人のほろ酔い気分の若い男性たちが集まっていた。彼らの多くは中東もしくは北アフリア出身と見られた。彼らは、その広場に居合わせていた、あるいはそこを通ろうとした若いドイツ人女性を取り囲み、盗難を働いたり性的嫌がらせをした。この事件は、これからのドイツの難民政策の転機に繋がることになるかもしれない。 続きを読む»