Author Archives: じゅん

ドイツの脱原発とエネルギー転換の現状

昨年の大晦日に、ドイツ南部、バイエルン州のグンドレミンゲン原発で、B原子炉が操業を停止した。ドイツは2011年の夏に、2022年までに段階的に全ての原発から撤退することを決め、段階的脱原発の具体的な工程表を決定した。グンドレミンゲン原発のB原子炉の操業停止は、この工程表に従ったもので、これによってドイツで稼働する原発は残り7基となった。この原発の操業停止は、ドイツのマスメディアでもほとんど取り上げられなかったが、そのこと自体、ドイツの段階的脱原発が順調に進んでいることの証ではないかと私には思われた。

グンドレミンゲン原発。(Wikipediaより)
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2018年の新年のご挨拶

Photo by  Sachiko Aoki

皆さま、新年おめでとうございます。2018年が世界の平和と環境保護にとって少しでも良い方向に向かいますように、そして、皆さまにとって、喜びの多い幸せな年になりますように、お祈りいたします。

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ドイツの新政権樹立は、早くても来年の4月?

9月24日に行われたドイツ連邦議会の選挙結果を受けて、メルケル首相が党首を務めるキリスト教民主同盟(CDU)とバイエルン州を基盤とする姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)、それに自由民主党(FDP)と緑の党の4党の連立予備交渉が10月18日に始まった。しかし、4週間にわたる困難な協議のあと、11月19日、FDPが「納得できない政権には加われない」として連立交渉からの離脱を表明したため、交渉は決裂し、事態は振り出しに戻った。その後、CDU・CSUと社会民主党(SPD)との連立政権樹立の道が模索されているが、その道はかなり険しく、今のところ、合意に至るかどうかも不明である。これまでの経過を振り返り、今後の見通しを伝える。 続きを読む»

石炭火力発電からの撤退をめぐるドイツの事情

地球温暖化を抑制するため、地球の平均気温の上昇を、産業革命以前との比較で1.5〜2度に抑えるということを決めた2015年の「パリ協定」は、異例のスピードで昨年末に発効した。以来、脱炭素化の動きがクローズアップされ、主な温室効果ガス発生源である石炭火力発電に対する風当たりが強くなっている。しかし、環境問題の先進国を自負してきたドイツには、石炭火力発電からの早期撤退を決められない事情がある。 続きを読む»

映画「目に見えない人たち」ー「静かな英雄たち」へのオマージュ

ナチによる組織的で大規模なユダヤ人迫害が始まったのは、1938年11月9日のことで、79年目にあたった今年の11月9日にも、この時の犠牲者を追悼するさまざまな行事がドイツ各地で行われた。また、この秋には、ユダヤ人迫害の嵐が吹き荒れた1943年のベルリンで身を隠し、生き延びることのできた若いユダヤ人の運命を描いたドイツ人監督の映画「目に見えない人たち」が封切られ、話題になっている。 続きを読む»

ボンで開催中のCOP23の議長国は、フィジー

国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)が11月6日から17日までドイツのボンで開かれているが、この会議は本来、「国連気候変動フィジー会議」と呼ばれるべき会議だということを皆さんはご存知だろうか。南太平洋の島国フィジー共和国が、気候変動の影響をもっとも受ける島国を代表して初めて議長国となった会議で、フィジーのバイニマラマ首相が会議の議長を勤めている。 続きを読む»