ドイツ、2015年上半期の電力輸出量が史上最高に

まる / 2015年8月2日

2015年1月〜6月までにドイツが周辺諸国へ輸出した電力量は25TWhで、史上最高だった。これは同期間にドイツで作られた総電力量の8%にあたる。エネルギー転換のためのシンクタンク「アゴラ」が発表した。

ドイツが2014年同時期に輸出した電力量は19TWh、2013年同時期は15TWhだった。ドイツの電力に対する近隣諸国からの需要がこれだけ大幅に増えたのは、再生可能エネルギーの生産が増加して、ドイツ電力市場で取り引きされる際の電力料金が下がったからである。1kWhの平均価格は3.02 ユーロセントで、2014年は3.24ユーロセント 、2013年は3.76ユーロセントだった。

そして前年に比べ、特にフランスとスイスへの輸出量がかなり増えた。オーストリアとオランダへの輸出も前年と同じくらい多い。
ドイツの電力輸出量(単位: TWh)

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また、ドイツ国内での電力消費においても、再生可能エネルギーの割合が31.4%に伸び、史上最高となった。これは風力発電による生産量が81TWhから92TWhに増えたことが原因だという。

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「原発を停止してもドイツはフランスへの電力純輸出国」(自然エネルギー財団ウェブサイト)
http://jref.or.jp/column/column_20141120.php

 

 

 

 

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