「終わってなんかいない!」 - 原発震災1年に当たって

あきこ / 2012年3月4日

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3月11日、福島の原発震災から一年が過ぎようとしている。日本では全国各地で脱原発のアクションが行われるようだが、ドイツをはじめヨーロッパの国々でも、「終わってなんかいない!」、「福島からの警告」という標語を掲げて、福島に思いを馳せ、原子力エネルギー利用に反対する多くの抗議行動が予定されている。以下、ドイツおよびヨーロッパ各地で行われるデモを、「福島は警告する」のサイトからまとめてみる。

 ドイツ:

以下の6ヵ所で脱原発に向けた大規模デモが行われ、ドイツ各地からそれぞれの場所に多くの参加者が終結する。

–     グローナウ 世界の原子力発電所の濃縮ウランの10%が生産されるウラン濃縮製造施設がある
–     グンドレミンゲン 福島と同じ沸騰水型原子炉を持つ原子力発電所がある
–     ネッカースヴェストハイム 地震の危険がある地域に原子力発電所がある
–     ブロクドルフ エルベ川の水位よりも低い低地に原子力発電所がある
–     ハノーバー 30年前の建設の時点ですでに技術的に古いとされた原子力発電所が、ハノーバーの近くの町グローンデにある
–     ブラウンシュヴァイク=トゥーネアッセ2処理場コンラート処理場 3ケ所には核廃棄物を処理する施設がある。これら3地点を結ぶ全長約80キロメートルがローソクを持った人々の鎖でつなげられる。

スイス:

「原子力に反対する人間の流れ(MenschenStrom gegen Atom)」を標語に、ミューレベルク原子力発電所でデモが行われる。昨年行われた2万人規模のデモの結果、スイス政府は2034年までに5基の原子炉の閉鎖を決めた。今後22年もの間原発の危険や問題が存続することに対し、また強力な原子力ロビーの巻き返しに対して、脱原発により一層の圧力をかけることを目指したデモが行われる。

ルクセンブルク:

多くのアクションが同時多発的に行われるが、ドイツ、フランス、ルクセンブルクの3国と接する町シェンゲンのデモでは隣接するフランスのカットゥヌム原子力発電所の即時閉鎖を要求する。

ベルギー:

ベルギーではブリュッセルで全国統一反原発デモが行われる。ベルギーとの国境に近いドイツの町アーヘンから、ブリュッセルへの統一デモに参加する人たちが出発する。

フランス:

フランスにある58の原発のうち11の原発が集中するローヌ渓谷で行われるフランスの反原発デモは、サルコジ大統領の原子力政策に反対する明確な旗印を上げると同時に、現在進行中の大統領選挙戦の真っただ中にいる政治家たちの理性へのアピールの意味も持つ。リヨンとアヴィニヨンの間235キロメートルを原発に反対する人たちの鎖でつなぐ。

 

ところで、日本とフランス両国政府の間では、原子力エネルギーに関する日仏委員会第1回会合が2月20日に東京で開催されたが、今年4月に行われるフランスの大統領選挙では、現職のサルコジ大統領を現時点でややリードしているフランソワ・オランド候補(社会党)が、2025年までに原子力による発電を現在の75%から50%に引き下げることを公約に掲げている。235キロメートルに及ぶ人間の鎖が、フランスのエネルギー政策にどのような影響を及ぼすか注目したい。ベルリンからこの人間の鎖に参加する人たちもいる。

 

 

 

 

 

 

 

2 Responses to 「終わってなんかいない!」 - 原発震災1年に当たって

  1. みづき says:

    このビデオは、押し付けがましくなく、いろんなシーンでの
    意思表示の仕方を提案していて、いいですね。

    • あきこ says:

      みづきさま

      コメントありがとうございます。この短編ビデオ、気に入っています。