靴底が生み出す電気

さざえ / 2011年9月4日

ホモサピエンスが二本足で歩きだし、道具を使うようになってから、人類の技術の進歩はとどまるところを知らなくなっています。技術の進歩によって、人類が原点に戻り、健康な体を使ってエネルギーを自発できる時代が到来しそうです。

ウィスコンシン大学マディソン校の研究者グループによると、人の運動エネルギーがそのまま電力に変換される技術システムの開発により、近い将来、一ブロックを歩くだけで携帯の電力消費がまかなえるそうです。8月24日付のベルリンの新聞、ベルリーナー・ツァイトゥングは、このシステムが振動や圧力に反応し、多様な使い方があると伝えています。たとえば靴底にこのシステムを取りつけると、一歩ごとにそれぞれの足が10ワットほどの電気を生み出します。ということは、歩いている本人が使用している携帯、ラジオ、ラップトップなどに使う電気が、歩くことでまかなえるということになります。今までのバッテリーと違って、充電する必要もありません。

歩行がエネルギーを生み出す、まさに自分の体が発電体になる日が到来するかもしれません。